家族支援専門看護師の家族ケアで患者の看護が向上するわけとは

家族支援専門看護師

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家族支援専門看護師は看護分野の中で、特殊な仕事と言われています。その役割や仕事内容に注目してみました。

家族を勇気づけ頼りになる家族支援専門看護師

家族支援専門看護師は2008年に認定された分野で、専門看護師の中でも比較的新しいことから人数が少ない資格となっています。その仕事内容は、病気回復をより促進させるために患者の家族を支援しようというものです。
病気を患者本人だけでなく、家族全体の問題として捉え、医師に対し家族の代弁者として対応します。現在の家族のあり方は多種多様で、さまざまな問題を抱えている場合があります。身体的、精神的なケアをサポートする家族支援専門看護師の役割は、これから重要になっていくでしょう。

家族のイメージ写真例えば、病院で治療を続けていても残念ながら回復が難しい患者もいます。そのような場合、患者に病気を告知しないまま家族が看護にあたることもあるのが現実。
こういった家族の心のケアや、患者が亡くなった際に遺族の精神的ケアを行うのが家族支援専門看護師の具体的な仕事となります。
また、長期にわたる入院や手術などが必要な場合、患者本人だけでなくその病状を心配して看護する家族にも相当な心労がつきまといます。

ストレスも高まってしまうため、家族と医師を仲立ちし調節を行うなどコミュニケーション力も家族支援専門看護師には必要です。
家族看護専門看護師の役割とその教育目標は次のように示されています。

  • 家族看護の対象となる家族を系統的に把握し、専門的な知識を駆使して看護が行える。
  • 家族看護の分野で研究企画を推し進めることができる。
  • 家族看護の分野についてコーディネーター的な役割が果たせる。
  • 家族看護の分野で他の専門家への助言指導を行うことができる。
  • 看護ケアに関する新しい技術を開発し、変革者になれる。

協力しあう家族のイメージ写真「看護疲れ」という言葉がありますが、家族が病気に苦しむ姿を目の当たりにし懸命に看病を続けていてうつ病を発症してしまったというケースは最近増えてきています。
特に患者の病気が重い場合には、その家族への負担も計り知れません。

最初は、付き添っている家族に経済的、精神的にも余裕があっても入院が長引くことによってしだいに疲弊していってしまうことが多いです。
看護している家族の状況が悪化すると、患者もより良い環境で療養できなくなる場合があります。

家族全体を包括的に観察し、入院や在宅療養に関わらず患者とその家族の両方の負担を軽くできるような工夫をすることが家族支援専門看護師に求められます。信頼できる家族の存在は、患者の精神状態を安定させ医師や看護師、または自分が受ける医療への信頼にもつながるはずです。